アロマのお話
2022年08月06日08:13アロマのお話 その9 《レモングラス》
久しぶりの『アロマのお話』です。
今回はレモングラスについてお話したいと思います。
レモングラスはインド原産の多年草で、インドやインドネシアなどの熱帯、亜熱帯地方で栽培されるイネ科のハーブです。
トムヤンクンやカレーなどに使われていることで有名ですが、東南アジアの料理では欠かせないものになっています。
我が家の庭にもレモングラスを植えていますが、亜熱帯で育つハーブのため、冬は寒さで上部は全てなくなるのですが、気温の上昇と共に新しい葉っぱが生まれ出て、8月の今はこんなにも大きく生長しました。
葉っぱの勢いからもエネルギーの強さが伺われますよね。
レモングラスの葉をちぎってこするととレモンのようなさわやかでスッキリした香りがします。
アロマ精油としてのレモングラスは、この葉を水蒸気蒸留法で抽出します。
ハーブのレモングラスはさわやかなレモンのような香りなんですが、蒸留して精油になるとジンジャーとレモンを混ぜたような鮮烈で力強い香りになり、好き嫌いが分かれる香りです。
その分、心身が弱っている時には効果を発揮し、疲労した心身に生気を与えエネルギーを充電します。
特にストレスからくる胃腸の不調に効果的で、食欲を促し消化不良や胃腸炎にも役立ちます。
今回はレモングラスについてお話したいと思います。
レモングラスはインド原産の多年草で、インドやインドネシアなどの熱帯、亜熱帯地方で栽培されるイネ科のハーブです。
トムヤンクンやカレーなどに使われていることで有名ですが、東南アジアの料理では欠かせないものになっています。
我が家の庭にもレモングラスを植えていますが、亜熱帯で育つハーブのため、冬は寒さで上部は全てなくなるのですが、気温の上昇と共に新しい葉っぱが生まれ出て、8月の今はこんなにも大きく生長しました。
葉っぱの勢いからもエネルギーの強さが伺われますよね。
レモングラスの葉をちぎってこするととレモンのようなさわやかでスッキリした香りがします。
アロマ精油としてのレモングラスは、この葉を水蒸気蒸留法で抽出します。
ハーブのレモングラスはさわやかなレモンのような香りなんですが、蒸留して精油になるとジンジャーとレモンを混ぜたような鮮烈で力強い香りになり、好き嫌いが分かれる香りです。
その分、心身が弱っている時には効果を発揮し、疲労した心身に生気を与えエネルギーを充電します。
特にストレスからくる胃腸の不調に効果的で、食欲を促し消化不良や胃腸炎にも役立ちます。
アロマセラピストとしての長年の経験からは、心や体が疲労困憊しているクライアントさんが、レモングラスの香りを求めれれることがあり、精油の持つエネルギーの強さを感じます。
レモングラスには強い殺菌、消毒作用もあるので、呼吸器の感染症や水虫にも有効です。
また乳酸を除去して循環を促すので、筋肉痛の痛みを和らげたり、筋肉のしなやかさを増進させます。
そのため、脚の疲れや肩こりにも有効です。
ただかなり作用の激しい精油なので、肌刺激を起こす可能性もあるので、使用量には注意が必要です。
個人的には精油としてのレモングラスは少し香りが強すぎて、あまり好きではないのですが、筋肉痛や、脚や腰のリンパを流すための局所的なマッサージには必ず加えています。
また虫除けにも効果があるので、手作りの虫除けスプレーの素材にも欠かせません。
先日から我が家の庭で巨大化したレモングラス。
葉をちぎってこすると、レモンのような清々しい香りがします。
最近は毎日少しづつ葉っぱを収穫し、ハーブティーとして飲んでいます。
毎年レモングラスは大量に採れるので、冬が来る前には干してドライハーブとして保管するのですが、ドライにすると風味が落ち、香りも薄くなってしまうのが残念なところです。
やはりフレッシュが最高においしいです。
ハーブティーの作り方は・・・
葉っぱを収穫し、サッと洗って数cmに切ります。
葉っぱをポットに入れて熱湯を注ぎます。
超簡単!!ただそれだけ〜。
しばらく置くときれいな色になりますよ。
レモングラスには強い殺菌、消毒作用もあるので、呼吸器の感染症や水虫にも有効です。
また乳酸を除去して循環を促すので、筋肉痛の痛みを和らげたり、筋肉のしなやかさを増進させます。
そのため、脚の疲れや肩こりにも有効です。
ただかなり作用の激しい精油なので、肌刺激を起こす可能性もあるので、使用量には注意が必要です。
個人的には精油としてのレモングラスは少し香りが強すぎて、あまり好きではないのですが、筋肉痛や、脚や腰のリンパを流すための局所的なマッサージには必ず加えています。
また虫除けにも効果があるので、手作りの虫除けスプレーの素材にも欠かせません。
先日から我が家の庭で巨大化したレモングラス。
葉をちぎってこすると、レモンのような清々しい香りがします。
最近は毎日少しづつ葉っぱを収穫し、ハーブティーとして飲んでいます。
毎年レモングラスは大量に採れるので、冬が来る前には干してドライハーブとして保管するのですが、ドライにすると風味が落ち、香りも薄くなってしまうのが残念なところです。
やはりフレッシュが最高においしいです。
ハーブティーの作り方は・・・
葉っぱを収穫し、サッと洗って数cmに切ります。
葉っぱをポットに入れて熱湯を注ぎます。
超簡単!!ただそれだけ〜。
しばらく置くときれいな色になりますよ。
茶漉しで漉すと、さわやかなレモングラスティーの出来上がり〜。
夏はアイスにすると、さっぱりして最高においしいですよ。
お風呂に入れても気持ちいし、今年はクリスマスリースやしめ縄も作ってみようかなと、今から楽しみにしています。
本当は自家製のアロマ精油が採れたら最高ですが・・・笑
まずはフレッシュハーブの恩恵を受けるべく、毎日レモングラスのハーブティーを飲むことに。
インドでは数千年前から感染症や熱病に効く薬草として利用されてきたレモングラス。
殺菌作用や強壮作用は今のコロナ禍でも効果を発揮するに違いないと信じています。
コロナに有効かどうかは定かではありませんが、免疫力アップには力強い味方であることは間違いないですものね。
そんなお役立ちのレモングラス。
ホームセンターなどでも小さな苗を購入することができますので、皆さんもまずは鉢で育ててみてはいかがですかぁ。
夏はアイスにすると、さっぱりして最高においしいですよ。
お風呂に入れても気持ちいし、今年はクリスマスリースやしめ縄も作ってみようかなと、今から楽しみにしています。
本当は自家製のアロマ精油が採れたら最高ですが・・・笑
まずはフレッシュハーブの恩恵を受けるべく、毎日レモングラスのハーブティーを飲むことに。
インドでは数千年前から感染症や熱病に効く薬草として利用されてきたレモングラス。
殺菌作用や強壮作用は今のコロナ禍でも効果を発揮するに違いないと信じています。
コロナに有効かどうかは定かではありませんが、免疫力アップには力強い味方であることは間違いないですものね。
そんなお役立ちのレモングラス。
ホームセンターなどでも小さな苗を購入することができますので、皆さんもまずは鉢で育ててみてはいかがですかぁ。
2022年04月07日10:43アロマのお話 その8《 ローズマリー》
久しぶりの『アロマのお話』はローズマリーです。
ローズマリーは1mほどに生長する低木で、固く細長い濃い緑色の葉をたくさんつけるシソ科のハーブです。
冬から春にかけて青い小さな花をいっぱい咲かせます。
これは我が家のローズマリー。
今は花をいっぱい咲かせていますよ。
私は仕事としてアロマテラピーを始めて17年になりますが、アロマ精油としてのローズマリーは香りは少し刺激が強すぎてあまり好きではないのですが、植物のローズマリーの香りは大好きです。
見た目もかなり好きなのですが、なんといっても生のフレッシュな香りがたまりません。
そんな訳で我が家の庭では地植えに3本、鉢植えに2本のローズマリーを育てています。
少し多すぎですよね。笑
ローズマリーはとても強健で、冬でも葉を落とすことなく咲き続けてくれるのが魅力です。
紫色の小さな花は可憐でとてもかわいい上、葉に触れると染み通るような爽やかな香りがして、近くにいるだけで、心地よい香りに包まれます。
先日、娘の友人が我が家の庭を訪れたのですが、庭に入った途端『なんかいい香りがする』と言っていたのですが、どうも玄関前に咲いているローズマリーの香りだったと判明。
春の風に乗って庭中に香りが広がっていたようです。
ローズマリーの枝を切りとって花瓶に生けたり、葉を軽く煮出し手作り化粧水の素材にしたり、お風呂に入れたり。。。
もちろんよく知られているように肉の臭みとりとしてお料理に使ったり、ハーブティーとして飲んだり。
ハーブのローズマリーには利用法はいっぱい。
我が家の必需品になっています。
さて・・・そろそろアロマ精油としてのローズマリーのお話をしなくっちゃ〜。。。ですよね。笑
《アロマ精油としてのローズマリー》
学名の『Rosmarinus』 はラテン語で『海のしずく』を意味し,『マリア様のバラ』とも呼ばれています。
精油の主な産地は、地中海沿岸のフランス、チユニジア、スペイン、モロッコなどで、主な抽出部位は葉で、水蒸気蒸留法で抽出されます。
ギリシャ人とローマ人は悪霊を祓うなど、神聖な植物として扱ったとされ、またエジプトの墳墓からはこの植物の残骸が見つかったことからも、ローズマリーは古代から宗教儀式や治療などにも愛用されていたことが伺えます。
ローズマリーのクリアで沁み通るような香りは、刺激作用や頭脳明晰作用があり、心身の感覚を目覚めさせます。
ローズマリーの香りを嗅いで、精神的な疲労、無力感、記憶力減退などの改善や、集中力や記憶力を高めるのに役立ち、作業効率を高めたという報告もあります。
また、血液循環を促す作用、発汗作用、利尿作用などにより、老廃物の排出を促します。
私は血流が悪い方にはブレンドのひとつとして加えることもよくありますよ。
鎮痛作用にも優れているので、筋肉痛、痛風、リウマチ、頭痛などの痛みを緩和する効果にも優れています。
肌への働きとしては、強い収斂作用があるため、弛んだ皮膚にも有効で、肌を引き締めると同時に、脂性肌にも効果があります。
若返り効果でよく知られているハンガリアウォーターの主成分はローズマリーなんですよ。
ハンガリーの王妃、エリザベート1世がこれを処方した化粧水を使った結果、みるみる若返えり、隣国の王子様に求婚されたいうエピソードも残っています。笑
また、フケをおさええ、毛髪の成長を促す効果にも優れているので、ヘアオイルにも加えることもあります。
このようにローズマリーの効能は多岐に渡り、とてもお役立ちの精油で、アロマテラピーをする上では欠かせない精油のひとつです。
ローズマリーは脳にエネルギーを供給し、活気づけるので、頭脳を明晰にしてスッキリさせたい時には特に有効です。
私がアロマの資格認定試験を受けた時や、子供たちの入学試験の時などにはローズマリーの香りをハンカチに落としお守りに。
集中力を高めますよ。
長年のアロマテラピーの経験からは、心身の疲労が溜まり、エネルギーが低迷気味の方が、ローズマリーのスッキリした香りを好まれる傾向があることを実感しています。
またローズマリーの持つ神聖な波動は、身体の中に溜まったいらないものを手放し、新しい一歩を踏み出す時にも効果を発揮すると信じています。
こんなお役立ちのローズマリーですが、かなり刺激が強いので、癲癇の方や高血圧症の方は使用には注意が必要です。
妊娠中の人も避けた方がいいでしょう。
アロマ精油のローズマリーの精油の香りが少し苦手だと思う方は、まずはハーブのローズマリーを一株育ててみてはいかがですか。
この時期、園芸店では小さな苗がいっぱい出回っていますよ。
自然療法としてアロマテラピーを暮らしに加えることにより、生活のクオリティーが高まることを願っています。
☆『アロマのお話』の《その1》〜《その7》はカテゴリアーカイブの『アロマのお話』に纏めてありますので、ご興味があればまた覗いてみて下さいね。
ローズマリーは1mほどに生長する低木で、固く細長い濃い緑色の葉をたくさんつけるシソ科のハーブです。
冬から春にかけて青い小さな花をいっぱい咲かせます。
これは我が家のローズマリー。
今は花をいっぱい咲かせていますよ。
私は仕事としてアロマテラピーを始めて17年になりますが、アロマ精油としてのローズマリーは香りは少し刺激が強すぎてあまり好きではないのですが、植物のローズマリーの香りは大好きです。
見た目もかなり好きなのですが、なんといっても生のフレッシュな香りがたまりません。
そんな訳で我が家の庭では地植えに3本、鉢植えに2本のローズマリーを育てています。
少し多すぎですよね。笑
ローズマリーはとても強健で、冬でも葉を落とすことなく咲き続けてくれるのが魅力です。
紫色の小さな花は可憐でとてもかわいい上、葉に触れると染み通るような爽やかな香りがして、近くにいるだけで、心地よい香りに包まれます。
先日、娘の友人が我が家の庭を訪れたのですが、庭に入った途端『なんかいい香りがする』と言っていたのですが、どうも玄関前に咲いているローズマリーの香りだったと判明。
春の風に乗って庭中に香りが広がっていたようです。
ローズマリーの枝を切りとって花瓶に生けたり、葉を軽く煮出し手作り化粧水の素材にしたり、お風呂に入れたり。。。
もちろんよく知られているように肉の臭みとりとしてお料理に使ったり、ハーブティーとして飲んだり。
ハーブのローズマリーには利用法はいっぱい。
我が家の必需品になっています。
さて・・・そろそろアロマ精油としてのローズマリーのお話をしなくっちゃ〜。。。ですよね。笑
《アロマ精油としてのローズマリー》
学名の『Rosmarinus』 はラテン語で『海のしずく』を意味し,『マリア様のバラ』とも呼ばれています。
精油の主な産地は、地中海沿岸のフランス、チユニジア、スペイン、モロッコなどで、主な抽出部位は葉で、水蒸気蒸留法で抽出されます。
ギリシャ人とローマ人は悪霊を祓うなど、神聖な植物として扱ったとされ、またエジプトの墳墓からはこの植物の残骸が見つかったことからも、ローズマリーは古代から宗教儀式や治療などにも愛用されていたことが伺えます。
ローズマリーのクリアで沁み通るような香りは、刺激作用や頭脳明晰作用があり、心身の感覚を目覚めさせます。
ローズマリーの香りを嗅いで、精神的な疲労、無力感、記憶力減退などの改善や、集中力や記憶力を高めるのに役立ち、作業効率を高めたという報告もあります。
また、血液循環を促す作用、発汗作用、利尿作用などにより、老廃物の排出を促します。
私は血流が悪い方にはブレンドのひとつとして加えることもよくありますよ。
鎮痛作用にも優れているので、筋肉痛、痛風、リウマチ、頭痛などの痛みを緩和する効果にも優れています。
肌への働きとしては、強い収斂作用があるため、弛んだ皮膚にも有効で、肌を引き締めると同時に、脂性肌にも効果があります。
若返り効果でよく知られているハンガリアウォーターの主成分はローズマリーなんですよ。
ハンガリーの王妃、エリザベート1世がこれを処方した化粧水を使った結果、みるみる若返えり、隣国の王子様に求婚されたいうエピソードも残っています。笑
また、フケをおさええ、毛髪の成長を促す効果にも優れているので、ヘアオイルにも加えることもあります。
このようにローズマリーの効能は多岐に渡り、とてもお役立ちの精油で、アロマテラピーをする上では欠かせない精油のひとつです。
ローズマリーは脳にエネルギーを供給し、活気づけるので、頭脳を明晰にしてスッキリさせたい時には特に有効です。
私がアロマの資格認定試験を受けた時や、子供たちの入学試験の時などにはローズマリーの香りをハンカチに落としお守りに。
集中力を高めますよ。
長年のアロマテラピーの経験からは、心身の疲労が溜まり、エネルギーが低迷気味の方が、ローズマリーのスッキリした香りを好まれる傾向があることを実感しています。
またローズマリーの持つ神聖な波動は、身体の中に溜まったいらないものを手放し、新しい一歩を踏み出す時にも効果を発揮すると信じています。
こんなお役立ちのローズマリーですが、かなり刺激が強いので、癲癇の方や高血圧症の方は使用には注意が必要です。
妊娠中の人も避けた方がいいでしょう。
アロマ精油のローズマリーの精油の香りが少し苦手だと思う方は、まずはハーブのローズマリーを一株育ててみてはいかがですか。
この時期、園芸店では小さな苗がいっぱい出回っていますよ。
自然療法としてアロマテラピーを暮らしに加えることにより、生活のクオリティーが高まることを願っています。
☆『アロマのお話』の《その1》〜《その7》はカテゴリアーカイブの『アロマのお話』に纏めてありますので、ご興味があればまた覗いてみて下さいね。
2022年01月16日20:00アロマのお話 その7《サイプレス》
サイプレスは45メートルほどに生長するヒノキ科の針葉樹です。
地中海地方で広く見られ、庭園や墓地でよく植えられています。
サイプレスの腐朽しにくい特性を利用して、家や船、ひつぎ、彫刻などにも利用されていて、十字架はこの木で作られたという伝説も残っています。
サイプレスの精油は、葉と球果を水蒸気蒸留法で抽出されます。
《2010/4/25 撮影》
ウッディーでスパイシー、すっきりとリフレッシュさせる香りは、鎮静作用に優れています。
精神を浄化し、心に落ち着きを与えて怒りを和らげてくれるので、イライラしがちな人には特に役に立つ精油のひとつです。
サイプレスの持つ収れん作用と体液のバランスをとる働きにより、むくみ、出血過多、発汗、セリュライトに有効です。
また皮膚のたるみ、毛穴の開きすぎや、皮脂分泌過剰、赤ら顔などのスキンケアにも用いられ、静脈瘤や痔などにも効果がある上、デオドラント効果も高いため、男性用化粧品にもよく利用されています。
またホルモンバランスを整えるので、月経前緊張症や、月経過多、生理不順などにも効果があります。
そんなお役立ちの精油サイプレスですが、私とサイプレスとの忘れられない思い出があります。
今から、もう12年も前のことですが•••
友人とふたりで、ギリシャ旅行に行った時の事です。
初めての2人旅は、格安の個人ツアーで、サントリーニ島に立ち寄ってアテネを巡る旅でした。
旅の一番の目的地はなんといってもパルテノン神殿。
たまたま出発直前に起きたアイスランドの火山の大噴火で、多くの国でギリシャへのフライトは欠航となってしまったのですが、ドバイ経由だった私たちは幸運にも、ギリシャにたどり着く事が出来たのでした。
そんな訳でありえないほど人が少なくて、パルテノン神殿をゆっくりと満喫することができました。
ギリシャを訪れたのは4月下旬。
過ごしやすい気候なのですが、日差しはとても強く、サングラスは欠かせないほどです。
高低差の激しいアクロポリスの見学に少し疲れ、パルテノン神殿の裏側辺りで、ちょうどいい木陰を見つけて休憩することにしました。
日差しがかすかに遮られるその木の下は、なぜかとても落ち着ける場所に思え、私たちはその木陰がとても気に入りました。
2人で木の幹に寄りかかったパルテノン神殿をぼんやり眺めながら身を委ね、穏やかで心地よい時間が流れていきました。
すると突然、ひとりの外国人の女性が私たちの座っている場所に近づいてきて、『Cypress tree』とその木を指差して、周りの人に説明を始めたのでした。
どうもその女性はツアーガイドのようです。
英語は全く聞き取れないのですが、『Cypress tree』という言葉だけはしっかりと私に届き・・・
この心地よい木がアロマテラピーでいつも使っているサイプレスだと知った時の感動は忘れられません。
自分の心地よいと思った場所が、サイプレスの下であったことはただの偶然とは思えず、植物との深い繋がりを確認する出来事でした。
私は写真を撮りまくり・・・
サイプレスが身近になった瞬間でした。
ギリシャでは至る所でサイプレスが植えられていて、フランスの庭でも魔除けとして高くそびえたったサイプレスが自宅の庭にも植えられていることが印象的でした。
我が家でも本気でサイプレスを植えようと探したことがあったなぁと・・・
今もサイプレスの芳香を焚きながらこのブログを書いています。
あの日サイプレスの木の下で見たパルテノン神殿の偉大さと美しさを、もう一度思い出しながら・・・
地中海地方で広く見られ、庭園や墓地でよく植えられています。
サイプレスの腐朽しにくい特性を利用して、家や船、ひつぎ、彫刻などにも利用されていて、十字架はこの木で作られたという伝説も残っています。
サイプレスの精油は、葉と球果を水蒸気蒸留法で抽出されます。
《2010/4/25 撮影》
ウッディーでスパイシー、すっきりとリフレッシュさせる香りは、鎮静作用に優れています。
精神を浄化し、心に落ち着きを与えて怒りを和らげてくれるので、イライラしがちな人には特に役に立つ精油のひとつです。
サイプレスの持つ収れん作用と体液のバランスをとる働きにより、むくみ、出血過多、発汗、セリュライトに有効です。
また皮膚のたるみ、毛穴の開きすぎや、皮脂分泌過剰、赤ら顔などのスキンケアにも用いられ、静脈瘤や痔などにも効果がある上、デオドラント効果も高いため、男性用化粧品にもよく利用されています。
またホルモンバランスを整えるので、月経前緊張症や、月経過多、生理不順などにも効果があります。
そんなお役立ちの精油サイプレスですが、私とサイプレスとの忘れられない思い出があります。
今から、もう12年も前のことですが•••
友人とふたりで、ギリシャ旅行に行った時の事です。
初めての2人旅は、格安の個人ツアーで、サントリーニ島に立ち寄ってアテネを巡る旅でした。
旅の一番の目的地はなんといってもパルテノン神殿。
たまたま出発直前に起きたアイスランドの火山の大噴火で、多くの国でギリシャへのフライトは欠航となってしまったのですが、ドバイ経由だった私たちは幸運にも、ギリシャにたどり着く事が出来たのでした。
そんな訳でありえないほど人が少なくて、パルテノン神殿をゆっくりと満喫することができました。
ギリシャを訪れたのは4月下旬。
過ごしやすい気候なのですが、日差しはとても強く、サングラスは欠かせないほどです。
高低差の激しいアクロポリスの見学に少し疲れ、パルテノン神殿の裏側辺りで、ちょうどいい木陰を見つけて休憩することにしました。
日差しがかすかに遮られるその木の下は、なぜかとても落ち着ける場所に思え、私たちはその木陰がとても気に入りました。
2人で木の幹に寄りかかったパルテノン神殿をぼんやり眺めながら身を委ね、穏やかで心地よい時間が流れていきました。
すると突然、ひとりの外国人の女性が私たちの座っている場所に近づいてきて、『Cypress tree』とその木を指差して、周りの人に説明を始めたのでした。
どうもその女性はツアーガイドのようです。
英語は全く聞き取れないのですが、『Cypress tree』という言葉だけはしっかりと私に届き・・・
この心地よい木がアロマテラピーでいつも使っているサイプレスだと知った時の感動は忘れられません。
自分の心地よいと思った場所が、サイプレスの下であったことはただの偶然とは思えず、植物との深い繋がりを確認する出来事でした。
私は写真を撮りまくり・・・
サイプレスが身近になった瞬間でした。
ギリシャでは至る所でサイプレスが植えられていて、フランスの庭でも魔除けとして高くそびえたったサイプレスが自宅の庭にも植えられていることが印象的でした。
我が家でも本気でサイプレスを植えようと探したことがあったなぁと・・・
今もサイプレスの芳香を焚きながらこのブログを書いています。
あの日サイプレスの木の下で見たパルテノン神殿の偉大さと美しさを、もう一度思い出しながら・・・
2021年12月20日16:56アロマのお話 その6 《イランイラン》
今回のアロマのお話はイランイランです。
マレー語で『花の中の花』を意味するイランイランは、フィリピン、マダカスカルやコモロ諸島、インドネシアなどの熱帯地方で栽培されるバンレイシ科の樹木です。
抽出部位は花で水蒸気蒸留法で抽出します。
とても個性的で好き嫌いがはっきりと分かれる香りですが、エキゾチックで南国を感じさせる温かく情熱的な香りは、心を解放し、大らかな気持ちにさせてくれます。
《写真 AEAJ 機関誌より》
イランイランは日常のストレスを解放し、神経系の緊張や不安感を和らげる作用があります。
また本来の女性性を解き放ち、喜びや官能的な高揚感、受容性を与えてくれるため、催淫作用があることでも有名です。
また緊張からくる過呼吸や動悸などをスローダウンし、高い血圧を抑える作用にも優れています。
興奮した時やイライラした時には特に有効です。
また皮脂分泌のバランスを整える働きがあるので、脂性肌や乾燥肌のスキンケアにも用いられ、頭皮に対しては強壮や刺激作用があり、毛髪のケアにも用いられます。
このようにとても優れものの精油ですが、かなり濃厚な香りなので、過度に用いると頭痛や吐き気に襲われることがあるので注意が必要です。
私自身はイランイランはそれほど好きな香りではないのですが、生活にはなくてはならない精油のひとつです。
試験や本番前の緊張を和らげるとき、イライラして落ち着かない時などには、イランイランの香りを利用しています。
そして、手作りのヘアオイルにもイランイランは欠かせません。
今回の『アロマのお話』では、私が忘れられないイランイランにまつわるエピソードをお伝えします。
その日のクライアントさんは60代の男性でした。
私は本来は女性専用でやっているのですが、クライアントさんのご主人や、ご紹介者の場合は男性でもお受けしています。
そのクライアントさんは自分では自覚しないままに疲れが溜まっていたようで、最近体調を崩し、アロマのセッションを希望されました。
その方は仕事をバリバリこなすタイプの方で、いつも頭の中は考え事でいっぱい。
セッションでの精油選択の間でさえ、別のことを考えてしまうと言うほど、リラックスが苦手な方でした。
心を開いて話をすることもほとんどなく、悩みがあってもいつも自分の中に溜め込んでいるとのこと。
今置かれている環境やお身体の状態をお聴きしながら、自分で感じている以上に多くのことがストレスとなり、とてもしんどそうに見えました。
血圧も高めだと言うことで、私が真っ先も浮かんだ精油はイランイランでした。
色んな香りを嗅いでもらいながらその日のマッサージに使う4種類の精油を一緒に選んでいくのですが、彼が気に入った精油は、イランイラン、スィートマジョラム、フランキンセンス、スウィートオレンジでした。
深い鎮静と癒しが必要だな。。。
これらの精油たちはきっと今の彼の手助けになるに違いないと確信しながら、最後にもう一度イランイランを付けたムエットを手渡したところ・・・
イランイランの香りを嗅いだ途端、彼の目からは涙が溢れ・・・
なぜ泣いているのかは彼自身もわからないようでした。
心は閉ざしていても、身体は反応して、イランイランの優しさとヒーリングエネルギーが彼の心にきっちりと届いたのではないかと感じました。
ずっと胸の奥に溜まっていた苦しさや悲しみが、涙と共に洗い流されたのではないかと。
ベッドでは、彼が抱えている不安感や緊張を和らげ、パンパンな頭と心にスペースができるようにと、彼の身体の全てに精油を届けながら、全身のマッサージを行いました。
1回のセッションで私が出来たことはほんの些細なきっかけだけかも知れないけれど、彼の心の中に小さな風穴が開いて、少しでも新しい風が吹き込めばいいなぁと祈りつつ・・・
今回の体験は改めてアロマのヒーリングエネルギーと素晴らしさを実感できた出来事でした。
イランイランイランの香り、みなさんも一度味わってみてくださいね。
『アロマのお話』のその1〜5はカテゴリ『アロマのお話』にありますので、ご興味のある方はそちらも覗いてみて下さいね。
マレー語で『花の中の花』を意味するイランイランは、フィリピン、マダカスカルやコモロ諸島、インドネシアなどの熱帯地方で栽培されるバンレイシ科の樹木です。
抽出部位は花で水蒸気蒸留法で抽出します。
とても個性的で好き嫌いがはっきりと分かれる香りですが、エキゾチックで南国を感じさせる温かく情熱的な香りは、心を解放し、大らかな気持ちにさせてくれます。
《写真 AEAJ 機関誌より》
イランイランは日常のストレスを解放し、神経系の緊張や不安感を和らげる作用があります。
また本来の女性性を解き放ち、喜びや官能的な高揚感、受容性を与えてくれるため、催淫作用があることでも有名です。
また緊張からくる過呼吸や動悸などをスローダウンし、高い血圧を抑える作用にも優れています。
興奮した時やイライラした時には特に有効です。
また皮脂分泌のバランスを整える働きがあるので、脂性肌や乾燥肌のスキンケアにも用いられ、頭皮に対しては強壮や刺激作用があり、毛髪のケアにも用いられます。
このようにとても優れものの精油ですが、かなり濃厚な香りなので、過度に用いると頭痛や吐き気に襲われることがあるので注意が必要です。
私自身はイランイランはそれほど好きな香りではないのですが、生活にはなくてはならない精油のひとつです。
試験や本番前の緊張を和らげるとき、イライラして落ち着かない時などには、イランイランの香りを利用しています。
そして、手作りのヘアオイルにもイランイランは欠かせません。
今回の『アロマのお話』では、私が忘れられないイランイランにまつわるエピソードをお伝えします。
その日のクライアントさんは60代の男性でした。
私は本来は女性専用でやっているのですが、クライアントさんのご主人や、ご紹介者の場合は男性でもお受けしています。
そのクライアントさんは自分では自覚しないままに疲れが溜まっていたようで、最近体調を崩し、アロマのセッションを希望されました。
その方は仕事をバリバリこなすタイプの方で、いつも頭の中は考え事でいっぱい。
セッションでの精油選択の間でさえ、別のことを考えてしまうと言うほど、リラックスが苦手な方でした。
心を開いて話をすることもほとんどなく、悩みがあってもいつも自分の中に溜め込んでいるとのこと。
今置かれている環境やお身体の状態をお聴きしながら、自分で感じている以上に多くのことがストレスとなり、とてもしんどそうに見えました。
血圧も高めだと言うことで、私が真っ先も浮かんだ精油はイランイランでした。
色んな香りを嗅いでもらいながらその日のマッサージに使う4種類の精油を一緒に選んでいくのですが、彼が気に入った精油は、イランイラン、スィートマジョラム、フランキンセンス、スウィートオレンジでした。
深い鎮静と癒しが必要だな。。。
これらの精油たちはきっと今の彼の手助けになるに違いないと確信しながら、最後にもう一度イランイランを付けたムエットを手渡したところ・・・
イランイランの香りを嗅いだ途端、彼の目からは涙が溢れ・・・
なぜ泣いているのかは彼自身もわからないようでした。
心は閉ざしていても、身体は反応して、イランイランの優しさとヒーリングエネルギーが彼の心にきっちりと届いたのではないかと感じました。
ずっと胸の奥に溜まっていた苦しさや悲しみが、涙と共に洗い流されたのではないかと。
ベッドでは、彼が抱えている不安感や緊張を和らげ、パンパンな頭と心にスペースができるようにと、彼の身体の全てに精油を届けながら、全身のマッサージを行いました。
1回のセッションで私が出来たことはほんの些細なきっかけだけかも知れないけれど、彼の心の中に小さな風穴が開いて、少しでも新しい風が吹き込めばいいなぁと祈りつつ・・・
今回の体験は改めてアロマのヒーリングエネルギーと素晴らしさを実感できた出来事でした。
イランイランイランの香り、みなさんも一度味わってみてくださいね。
『アロマのお話』のその1〜5はカテゴリ『アロマのお話』にありますので、ご興味のある方はそちらも覗いてみて下さいね。
2021年06月01日11:30アロマのお話 その5 《ペパーミント》
ミントの仲間は色々ありますが、清涼感のあるスッとした芳香は、ミント特有のメンソールという成分によるもので、ガムなどの菓子類や、歯磨き粉や、化粧品にも使われていて、みなさんにも馴染みの深い香りだと思います。
中でも最もポピュラーなのがペパーミントです。
我が家の庭にはペパーミントがいっぱい育っています。
ペパーミントの繁殖力は半端なく強く、種と地下茎でどんどん増えて、他の植物を駆逐してしまうハーブで、『ミントテロ』とも言われるくらい。
先日のブログにも書いたのですが、ジューンベリーの近くに植えていたペパーミント。
いつしかどんどん広がってジューンベリーの足元にまで侵食し、元気がなくなったのはペパーミントのせいではないかと疑い、ジュンベリーの周りは全て抜き去ったくらいです。
今は広がらないように場所を限定して育てていますが、相変わらず元気はいっぱいです。
2種類のペパーミントとスペアミントを育てています。
私がミントを沢山育てたかったのは、ハーブティーの材料としてはもちろんなんですが、『ミントシロップ』を作りたかったから。
ミントシロップはサッパリとおいしくて夏にはうってつけの飲み物です。
そんな訳で今朝はミントの収穫をしました。
葉っぱだけで100g欲しかったので、このくらいで大丈夫ね。
収穫した葉っぱをきれいに洗い、沸騰した鍋の中に砂糖を加え、ペパーミントを入れてエキスを抽出します。
超簡単にミントシロップの出来上がり〜。
これを炭酸で割っていただきます。
かなりおいしいですよ。
ミントシロップの作り方はクックパッドに投稿済みです。
後は葉っぱをサッと洗って逆さまに干して、ハーブティー用に乾燥中。
ハーブティーにすると、食べすぎなどの消化促進や、胸やけなどにも効果があります。
また気持ちのリフレッシュにもいいですよ。
詳しい効能は後述の『アロマのお話』に書いています。
以上はハーブとしてのペパーミントの利用法。
ここからはアロマ精油のペパーミントのお話をしますね。
《アロマ精油としてのペパーミント》
多くの種類があるペパーミントは精油は、ヨーロッパの原産ですが、日本にもアメリカ合衆国にも生育していて、現在はアメリカがペパーミントの主要生産国のなっています。
抽出部位は葉、蒸気蒸留法で抽出します。
ペパーミントはパワフルで圧倒するような香りを持つ精油のため、用量には十分の配慮が必要です。
ペパーミントのメンソールの香りは頭をスッキリさせ、気分をリフレッシュさせるのに効果があり、眠気や精神疲労を取り去ります。
乗り物酔い、時差ぼけ、鼻詰まり、花粉症、頭痛などにも有効です。
私は乗り物にはあまり強くないので、海外旅行には必ずペパーミントを持っていきます。
コロナが蔓延する以前でも長時間のフライトでは乾燥を防ぐために必ずマスクを着用していましたが、その中に一滴のペパーミントオイルは欠かせません。
ペパーミント一滴の爽やかな香りが長いフライトの疲れを癒し、気分を爽快にさせてくれますよ。
また消化器系の不調を整えるはたらきもあり、胃もたれ、食欲不振、消化不良、下痢、腹痛などにも効果があります。
私は消化器系の不調に関してはハーブティーとして利用することが多いですが・・・
ペパーミントは加温効果と冷却効果の両方があり、解熱や筋肉痛緩和にも利用されています。
炎症が起き、熱を持っている場合は、ペパーミントを加えた水に浸したタオルで患部を冷湿布するといいですよ。
また冷却作用は怒りやイライラなどの精神的な興奮に対して鎮静作用があるので、ペパーミントの香りは手助けになってくれることでしょう。
また風邪の予防や、鼻詰まりや喉の痛みなど風邪の症状の緩和にも有効です。
ティッシュに1滴落として吸い込んだり、マグカップに熱湯を入れペパーミントを1滴落として蒸気を吸入したり、マスクスプレーを作ったり、芳香器を使って拡散させるなど、色々な方法での効果が期待できます。
ただし皮膚や粘膜を刺激する場合があるので、吸入の場合は目を閉じて行うなど、使用には注意が必要です。
私は全身のマッサージには基本的にペパーミントは使いませんが、目的を持って局所的に用いることはあります。
皮膚に使用する時は、必ず薄い濃度に希釈して下さいね。
後、オススメはお掃除に利用することです。
ティッシュペーパーにペパーミントを一滴落とし、まずはそのティッシュを吸い込んでから掃除機をかけると、爽やかな香りが部屋に広がって、部屋の空気もクリアになって気持ちいですよ。
生でも精油でもお役立ちのペパーミント。
みなさんも生活に取り入れてみてはいかがですか?
《過去のアロマのお話》