祈り

2024年02月06日19:12相国寺特別拝観 《法堂(蟠龍図)・方丈》
投稿が遅くなり、もう9日も前になるのですが・・・
1月28日京都の相国時の特別拝観に行ってきました。

私は薬膳インストラクターの講習のため、毎月第4日曜日は京都市内まで通っています。
講習は午後1時から午後4時過ぎまなのですが、折角京都まで行くのだから少し早めに家を出て、京都のお寺詣りをしてから講習に臨むことにしました。

ちょうど今は、京都の冬の特別拝観が行われていて、京都が大好きな夫と一緒に出かけることに。
今回はまず『相国寺』の『蟠龍図』を見に行くことにしました。

JR京都駅から地下鉄烏丸線に乗り換え、今出川下車。
相国寺は同志社大学の北側に位置し、駅からは5〜6分で到着です。

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法堂の『蟠龍図』は『辰年の鳴き龍』ということで、6年ぶりの公開とのこと。

総門を抜けます。

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入ってすぐ左側にある池は蓮池のようです。
蓮の時期にはきれいだろうな。

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《光源院》
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《法堂》はっとう
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チケットを購入したらまずは『方丈』の見学です。

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方丈は障壁画と2ヶ所の枯山水庭園が見どころになっています。

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室内の写真は撮れなかったのですが、廊下には室内掛け軸の拡大図が飾られていて、私はその絵に釘付けです。
正面の写真は光が入ってうまく撮れないので斜めからの写真ですが・・・

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この掛け軸は全てお経の文字で描かれているとのこと。
その場にいたスタッフの方が教えて下さいました。

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顔を近づけて見てみると・・・すごすぎる!!
私は感動でなかなかその場を離れられずにいました。

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拡大してみたらよくわかりますよ。

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私は大はしゃぎでしたが・・・
これほど反応していたのは私だけ!?(笑)

《枯山水》
全く雰囲気が違う2箇所の枯山水です。

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『方丈』を出て『法堂』に移動します。

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『法堂』は1605年豊臣秀頼が再建した日本最古の『法堂』(重要文化財)で、天井に狩野光信筆の『蟠龍図』が描かれていて、通称『鳴き龍』として知られています。

いよいよ『蟠龍図』とのご対面。

狩野光信が逆遠近法使って描いたとのこと。

それはそれは見応えがあり、素晴らしかったです。
この感動をお伝えしたいのですが、写真は撮れないので・・・

『そうだ、京都に行こう』から引用
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この龍は一頭で、どこから見ても龍と眼が合うそうです。
描き方は高い台を付けて、天井に直接描いたとの説明を受けました。

『鳴き龍』を体験するため、手を叩く場所が指定されています。
その場で天井に向かって手を叩くと、『龍が鳴いているように響く』とのことですが・・・
私はあまりわかりませんでした。(笑)

静寂な雰囲気の中、心が落ち着いて浄化され、龍からの荘厳なエネルギーを受け取った気がしました。
素晴らしい体験ができて大満足です。

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冬の特別拝観は3月12日まで公開されていますが、また春も行われるようなんで是非一度体験されることをお勧めします。






2024年02月03日21:43火渡りしたよ〜♪《元興寺節分会にて》
今日は節分です。
大阪に住んでいる時は毎年『あびこ観音』の節分祭に行っていたのですが、今年は奈良の『元興寺』で行われている『節分会』に行ってみることにしました。

節分会は、邪気を払い一年間の無病息災を祈る儀式で、元興寺では『柴燈大護摩供』(さいとうおおごまく)と言って護摩木を炎に入れて燃え尽くした後、火渡りがとり行われます。
もう随分前のことですが私は火渡りを経験したことがあり、今回は夫と娘たちを誘って一緒に訪れることにしました。

元興寺までは家から車で20分程で到着しました。
まずは護摩木に願い事を書いて、火渡りの申し込みをしてから境内に入ります。
私たちが到着したのは12時を少し回っていたので、すでに本殿(極楽堂)で法要が始まっていました。

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境内では青々としたヒノキ(ヒバ?)の葉がきれいに盛られていて『柴燈大護摩供』の準備が整っていることが伺えます。

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燃やす護摩木が並べられています。

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12時半になると行者さんたちの『お練り』があるとの放送が入りました。
南西の角の弁天社の方に向かいます。

本堂(極楽堂)
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般若心経が唱えられています。

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次の場所に移動します。

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禅室の前を通り本堂前に戻ります。

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午後1時に儀式が始りました。
行者と僧侶が入場します。

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『放弓の儀』
行者が六方向に向かって破魔矢を放つ儀式をします。

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次は『太刀舞』で邪気を払います。

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そしていよいよ・・・

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竹の先に火が灯されます。

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護摩段の下の方に火を入れて燃やします。

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ものすごい勢いで白い煙が立ち込めます。

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かぶりつきで見ていた私たちは、どうも風下にいたようです。
まともに煙を受け取りますが、心も体も浄化される気がして、なぜか心地よくて・・・
真っ白で何も見えない中でも、その場を動くことができずにいました。

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しっかり燃え出したら、行者は読経を唱えながら、護摩木を投げ入れていきます。

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全てが燃え尽きた後、崩した護摩段を並べ、火渡りの準備を整えます。

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午後2時、準備完了です。
まずは行者さんが渡ります。

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この後は一般の人も渡ることができます。
私たちは大量の煙が運んだ灰で頭も洋服も真っ白になっています。

ススを払っている時に気がついたのですが・・・

煙の中に混じっていた火の粉が飛んだのでしょう。。。
私のとっておきのダウンに穴が空いているではありませんか。
大ショックです!!

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孫たちがの着てきたダウンにも穴が。。。

『このような行事に参加の折には、ダウンは着てこないこと』
そんなことも学んだ貴重な体験になりました。

気を取り直して、火渡りをしました。
以前に経験した時はかなり熱かったのですが、今回は全く熱くなくて・・・ちょっと残念だったくらいです。

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私の次は颯が渡ります。
最初は怖がっていた晴も、にいにに続いて挑戦しますよ。

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勇気を出して偉かったね。
きっと元気で・・・そして、もっと強く逞しくなるよ。

火渡りの神事をした人は豆まきにも参加することができます。
私たちも豆まき会場に向かいます。

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人がいっぱいで写真は撮れなかったのですが、夫は3個GETしましたよ。
私と娘は0個です。。。
2人にはもっと身長が必要なようで 

こんな伝統ある行事に参加することができて本当に良かったです。
子供たちにも心に残る貴重な体験になったことだと思います。

このような恵まれた地域に住んでいるのですから、奈良や京都の伝統ある行事にもっと積極的に参加したいなと思いました。

帰りに巻き寿司を買って帰ります。

とても充実した節分になりました。
今年はきっといい年になりそうな予感。

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さぁ、今から豆まきしようっと。















 


2024年01月15日20:32初めての台湾・旅日記 Part 3 《行天宮〜忠烈詞》
台湾2日目は『市内観光〜九份』へのツアーに参加です。

まず最初に行ったのは『行天宮』
商売繁盛の神様です。
昔はもっと賑わっていたそうですが、環境に配慮してお線香を焚かなくなったことで、年配の方の参拝者が減り、以前より人が少なくなったとガイドさんが教えてくれました。

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屋根の上の龍の爪に注目!!

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爪は4本ありますよね。
お寺は4本なのですが、皇帝は5本あるそうで、王様以外5本を使うと罰せられるそうです。

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この狛犬は麒麟だそうです。
(麒麟とは、中国神話に現れる伝説上の動物の一種で、泰平の世に現れる縁起の良い獣類の長)

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中に入ります。

まずは外に向かってお参りをして、次に神さに向かってお参りをするとのこと。

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みなさん赤い三日月型の木片を地面に落としています。
何か占っているようです。
木片は神様の口びるの形をしているそうで、心こめて念じ神様にお伺いを立てたら、神様の教えがわかるとのこと。
『神筈』(しんばえ)というそうです。

日本語の説明もありました。

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私たちもやってみました。
神様にお伺いしたいことを伝えています。

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軽く地面に落とします。

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答えは『聖杯』
『そのままで良い』

『聖杯』を出た時はおみくじを引く権利があるとのことですが、何が書いてあるのかわからないとガイドさんに言われたので、おみくじは引かずに帰ります。
これは無料ですよ。
次回個人で来た時はもう一度ゆっくりやってみたいなと思いました。

ツアーに入らなかったらここに来ることはなかったと思うので、台湾の文化や風習に触れることができて良かったです。

行天宮を出て、次の目的地『忠烈詞』に向かいます。
『忠烈詞』はかつて日本の護国神社があった場所に建てられたとのことで、日本でいう『靖国神社』のようなところです。
衛兵の交代式は1時間に一度行われるのですが、午前9時の衛兵の交代式を見ることができました。

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衛兵になれるのは身長178cm以上のイケメンで、兵役時の軍から推薦され、厳しい訓練などを経たエリート集団です。
華やかに見えるけれど、1時間の間、瞬きすらできないほど絶対に動くことは許されないなんて、過酷な任務ですよね。

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行進は動きがピッタリと揃っていて、一糸乱れぬ姿は、まるで機械仕掛けのようです。
この銃は6kgあるそうです。

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周りの方はみんな動画を撮られていますが・・・
私は写真で追っかけます。

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大殿に着いたら壇上の守備と2名が交代します。

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無事交代式が終わりました。

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後の5人は大門に向かって進みます。

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こちらで最後の交代式を。

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何があっても不動だにせず、ずっと立ち続けるなんて、どれほどの体力と精神力いるのでしょう。

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忠烈詞では台湾の歴史や文化を垣間見ることができて、見学できて良かったです。
とても見応えがありました。

次の目的地は故宮博物院。
その後、鼎泰豊でランチをして、夕刻九份に向かいます。

Part 4に続きます。









 

2024年01月02日19:232024年 年の始めに思うこと
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

穏やかで暖かな元旦を迎え、今年は平和な幕開けだと思ったのに・・・
まさかの能登半島の地震のニュースには大きなショックを受け、ブログを書くことさえできなくなっていました。

被害に遭われた方々、お亡くなりになられた方に、心からお悔やみを申し上げます。
こんな寒空の中、どれほど不自由で不安な日々を過ごしておられるのかと思うと胸が痛み、 一刻も早く収まることを祈らずにはいられません。

長引くコロナ禍がひと段落し、ようやく普通の生活が戻ってきたと思ったのに、2024年の元日早々こんな災害が起きるなんて・・・
一体地球はどうなってしまったんでしょうか。

決して人ごとではなく、いつ何時、何が起こるかわからない。
いつもと変わらない、平凡で普通の生活が送れることは当たり前ではなく、とても幸せなことなのだと強く思います。

1月1日 我が家は息子と娘の家族が集まり、新年のお祝いをしました。

今年もみんなが元気で、平穏な日々を送れていること。
そして我が家に集まり食事を共にできること。
食卓の周りにはみんなの笑顔が溢れること。

そんな幸せな日常に感謝せずにはいられません。

昨年68歳という年齢を迎え、『またいつか』ということはないかも知れない 。
とよく思うようになりました。

『今 この瞬間』を大切に、充実した人生を送りたい。
過去を悔やんだり、未来の不安に囚われることなく、『今 ここに生きる』ことが大切で、確かにあるこの場所、この瞬間の湧き上がる感覚や心に寄り添って、今を大切に精一杯生きていきたいと思っています。

皆さまも、今を大切に、笑顔いっぱいの一年でありますように・・・

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2023年12月09日16:04人混みを避けて・・・静かに味わう散りそめの紅葉(Part 3 西本願寺〜 真如堂)
鯖ずしを堪能した後は、京都の街歩きを楽しみました。
そしてこの日は、京都駅近くのホテルに宿泊。

翌朝、西本願寺の早朝参拝に行きました。
今回の京都宿泊の一番の目的は、早朝参拝がしたかったからなんです。

日の出前の5時20分、まだ辺りは真っ黒ですが西本願寺に向かいます。
西本願寺の開門は5時半。

開門です。

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6時から大勢の僧侶による朝の勤行が行われます。

阿弥陀堂でのお勤めが始まりました。
僧侶の数を数えてみたら23人いましたよ。

最初は阿弥陀堂で30分、場所を移動して御影堂で30分。
経本を貸してもらえるので、僧侶について一緒にお経を唱えることができました。
穏やかで静かな時間が流れます。

お勤めが終わったのは午前7時。
辺りは明るくなっていて、見事な大銀杏が目に飛び込んできました。

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黄色く色づいた大銀杏、本当に立派です。

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人のいない西本願寺
この時間に来ないと、こんな神聖な空気を味わうことができないですよね。
貴重な体験ができて良かったです。

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爽やかで心地よい朝になりました。

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朝食の後、チェックアウトして、夫が是非行きたいと言っていた真如堂に向かいます。

京都駅からバスに乗りました。
バス停からはそんなにも離れていないのですが、かなり急な坂道を上ります。

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ここまで来て、最後は階段だなんて・・・

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この立て札には笑ってしまいました。
でも元気がでましたよ・・・後もう少し。

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到着です。

想像以上の一面の紅葉には感動です。

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真如堂の紅葉は『真っ赤』だと聞いていて、随分散ってはいるのですが、かなり見応えがあります。
10日も前ならどれほど真っ赤だったのかと思いながら・・・でもきっと人も多かっただろうな。

この時期だから、静かにゆっくりと鑑賞できることは本当にラッキーでした。

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本堂に入ります。

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涅槃の庭

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建物の中からの景色も美しく絵になります。

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優しい色ですね。

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本堂で御朱印もいただきました。

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ここが正面入り口だったのかしら。。。

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真如堂は本当に紅葉が美しく見事でした。
来年はもう少し早めに来たいなぁと思いました。

混雑を避け、時期をずらして訪れた京都旅。
静かでしっとりとした雰囲気の中で、美しい自然の景色に癒されました。

やっぱり京都が大好きです。
京都を極めるために、もっともっと京都に行こう思っています。