アロマのお話
2022年01月16日20:00アロマのお話 その7《サイプレス》
サイプレスは45メートルほどに生長するヒノキ科の針葉樹です。
地中海地方で広く見られ、庭園や墓地でよく植えられています。
サイプレスの腐朽しにくい特性を利用して、家や船、ひつぎ、彫刻などにも利用されていて、十字架はこの木で作られたという伝説も残っています。
サイプレスの精油は、葉と球果を水蒸気蒸留法で抽出されます。
《2010/4/25 撮影》
ウッディーでスパイシー、すっきりとリフレッシュさせる香りは、鎮静作用に優れています。
精神を浄化し、心に落ち着きを与えて怒りを和らげてくれるので、イライラしがちな人には特に役に立つ精油のひとつです。
サイプレスの持つ収れん作用と体液のバランスをとる働きにより、むくみ、出血過多、発汗、セリュライトに有効です。
また皮膚のたるみ、毛穴の開きすぎや、皮脂分泌過剰、赤ら顔などのスキンケアにも用いられ、静脈瘤や痔などにも効果がある上、デオドラント効果も高いため、男性用化粧品にもよく利用されています。
またホルモンバランスを整えるので、月経前緊張症や、月経過多、生理不順などにも効果があります。
そんなお役立ちの精油サイプレスですが、私とサイプレスとの忘れられない思い出があります。
今から、もう12年も前のことですが•••
友人とふたりで、ギリシャ旅行に行った時の事です。
初めての2人旅は、格安の個人ツアーで、サントリーニ島に立ち寄ってアテネを巡る旅でした。
旅の一番の目的地はなんといってもパルテノン神殿。
たまたま出発直前に起きたアイスランドの火山の大噴火で、多くの国でギリシャへのフライトは欠航となってしまったのですが、ドバイ経由だった私たちは幸運にも、ギリシャにたどり着く事が出来たのでした。
そんな訳でありえないほど人が少なくて、パルテノン神殿をゆっくりと満喫することができました。
ギリシャを訪れたのは4月下旬。
過ごしやすい気候なのですが、日差しはとても強く、サングラスは欠かせないほどです。
高低差の激しいアクロポリスの見学に少し疲れ、パルテノン神殿の裏側辺りで、ちょうどいい木陰を見つけて休憩することにしました。
日差しがかすかに遮られるその木の下は、なぜかとても落ち着ける場所に思え、私たちはその木陰がとても気に入りました。
2人で木の幹に寄りかかったパルテノン神殿をぼんやり眺めながら身を委ね、穏やかで心地よい時間が流れていきました。
すると突然、ひとりの外国人の女性が私たちの座っている場所に近づいてきて、『Cypress tree』とその木を指差して、周りの人に説明を始めたのでした。
どうもその女性はツアーガイドのようです。
英語は全く聞き取れないのですが、『Cypress tree』という言葉だけはしっかりと私に届き・・・
この心地よい木がアロマテラピーでいつも使っているサイプレスだと知った時の感動は忘れられません。
自分の心地よいと思った場所が、サイプレスの下であったことはただの偶然とは思えず、植物との深い繋がりを確認する出来事でした。
私は写真を撮りまくり・・・
サイプレスが身近になった瞬間でした。
ギリシャでは至る所でサイプレスが植えられていて、フランスの庭でも魔除けとして高くそびえたったサイプレスが自宅の庭にも植えられていることが印象的でした。
我が家でも本気でサイプレスを植えようと探したことがあったなぁと・・・
今もサイプレスの芳香を焚きながらこのブログを書いています。
あの日サイプレスの木の下で見たパルテノン神殿の偉大さと美しさを、もう一度思い出しながら・・・
地中海地方で広く見られ、庭園や墓地でよく植えられています。
サイプレスの腐朽しにくい特性を利用して、家や船、ひつぎ、彫刻などにも利用されていて、十字架はこの木で作られたという伝説も残っています。
サイプレスの精油は、葉と球果を水蒸気蒸留法で抽出されます。
《2010/4/25 撮影》
ウッディーでスパイシー、すっきりとリフレッシュさせる香りは、鎮静作用に優れています。
精神を浄化し、心に落ち着きを与えて怒りを和らげてくれるので、イライラしがちな人には特に役に立つ精油のひとつです。
サイプレスの持つ収れん作用と体液のバランスをとる働きにより、むくみ、出血過多、発汗、セリュライトに有効です。
また皮膚のたるみ、毛穴の開きすぎや、皮脂分泌過剰、赤ら顔などのスキンケアにも用いられ、静脈瘤や痔などにも効果がある上、デオドラント効果も高いため、男性用化粧品にもよく利用されています。
またホルモンバランスを整えるので、月経前緊張症や、月経過多、生理不順などにも効果があります。
そんなお役立ちの精油サイプレスですが、私とサイプレスとの忘れられない思い出があります。
今から、もう12年も前のことですが•••
友人とふたりで、ギリシャ旅行に行った時の事です。
初めての2人旅は、格安の個人ツアーで、サントリーニ島に立ち寄ってアテネを巡る旅でした。
旅の一番の目的地はなんといってもパルテノン神殿。
たまたま出発直前に起きたアイスランドの火山の大噴火で、多くの国でギリシャへのフライトは欠航となってしまったのですが、ドバイ経由だった私たちは幸運にも、ギリシャにたどり着く事が出来たのでした。
そんな訳でありえないほど人が少なくて、パルテノン神殿をゆっくりと満喫することができました。
ギリシャを訪れたのは4月下旬。
過ごしやすい気候なのですが、日差しはとても強く、サングラスは欠かせないほどです。
高低差の激しいアクロポリスの見学に少し疲れ、パルテノン神殿の裏側辺りで、ちょうどいい木陰を見つけて休憩することにしました。
日差しがかすかに遮られるその木の下は、なぜかとても落ち着ける場所に思え、私たちはその木陰がとても気に入りました。
2人で木の幹に寄りかかったパルテノン神殿をぼんやり眺めながら身を委ね、穏やかで心地よい時間が流れていきました。
すると突然、ひとりの外国人の女性が私たちの座っている場所に近づいてきて、『Cypress tree』とその木を指差して、周りの人に説明を始めたのでした。
どうもその女性はツアーガイドのようです。
英語は全く聞き取れないのですが、『Cypress tree』という言葉だけはしっかりと私に届き・・・
この心地よい木がアロマテラピーでいつも使っているサイプレスだと知った時の感動は忘れられません。
自分の心地よいと思った場所が、サイプレスの下であったことはただの偶然とは思えず、植物との深い繋がりを確認する出来事でした。
私は写真を撮りまくり・・・
サイプレスが身近になった瞬間でした。
ギリシャでは至る所でサイプレスが植えられていて、フランスの庭でも魔除けとして高くそびえたったサイプレスが自宅の庭にも植えられていることが印象的でした。
我が家でも本気でサイプレスを植えようと探したことがあったなぁと・・・
今もサイプレスの芳香を焚きながらこのブログを書いています。
あの日サイプレスの木の下で見たパルテノン神殿の偉大さと美しさを、もう一度思い出しながら・・・
2021年12月20日16:56アロマのお話 その6 《イランイラン》
今回のアロマのお話はイランイランです。
マレー語で『花の中の花』を意味するイランイランは、フィリピン、マダカスカルやコモロ諸島、インドネシアなどの熱帯地方で栽培されるバンレイシ科の樹木です。
抽出部位は花で水蒸気蒸留法で抽出します。
とても個性的で好き嫌いがはっきりと分かれる香りですが、エキゾチックで南国を感じさせる温かく情熱的な香りは、心を解放し、大らかな気持ちにさせてくれます。
《写真 AEAJ 機関誌より》
イランイランは日常のストレスを解放し、神経系の緊張や不安感を和らげる作用があります。
また本来の女性性を解き放ち、喜びや官能的な高揚感、受容性を与えてくれるため、催淫作用があることでも有名です。
また緊張からくる過呼吸や動悸などをスローダウンし、高い血圧を抑える作用にも優れています。
興奮した時やイライラした時には特に有効です。
また皮脂分泌のバランスを整える働きがあるので、脂性肌や乾燥肌のスキンケアにも用いられ、頭皮に対しては強壮や刺激作用があり、毛髪のケアにも用いられます。
このようにとても優れものの精油ですが、かなり濃厚な香りなので、過度に用いると頭痛や吐き気に襲われることがあるので注意が必要です。
私自身はイランイランはそれほど好きな香りではないのですが、生活にはなくてはならない精油のひとつです。
試験や本番前の緊張を和らげるとき、イライラして落ち着かない時などには、イランイランの香りを利用しています。
そして、手作りのヘアオイルにもイランイランは欠かせません。
今回の『アロマのお話』では、私が忘れられないイランイランにまつわるエピソードをお伝えします。
その日のクライアントさんは60代の男性でした。
私は本来は女性専用でやっているのですが、クライアントさんのご主人や、ご紹介者の場合は男性でもお受けしています。
そのクライアントさんは自分では自覚しないままに疲れが溜まっていたようで、最近体調を崩し、アロマのセッションを希望されました。
その方は仕事をバリバリこなすタイプの方で、いつも頭の中は考え事でいっぱい。
セッションでの精油選択の間でさえ、別のことを考えてしまうと言うほど、リラックスが苦手な方でした。
心を開いて話をすることもほとんどなく、悩みがあってもいつも自分の中に溜め込んでいるとのこと。
今置かれている環境やお身体の状態をお聴きしながら、自分で感じている以上に多くのことがストレスとなり、とてもしんどそうに見えました。
血圧も高めだと言うことで、私が真っ先も浮かんだ精油はイランイランでした。
色んな香りを嗅いでもらいながらその日のマッサージに使う4種類の精油を一緒に選んでいくのですが、彼が気に入った精油は、イランイラン、スィートマジョラム、フランキンセンス、スウィートオレンジでした。
深い鎮静と癒しが必要だな。。。
これらの精油たちはきっと今の彼の手助けになるに違いないと確信しながら、最後にもう一度イランイランを付けたムエットを手渡したところ・・・
イランイランの香りを嗅いだ途端、彼の目からは涙が溢れ・・・
なぜ泣いているのかは彼自身もわからないようでした。
心は閉ざしていても、身体は反応して、イランイランの優しさとヒーリングエネルギーが彼の心にきっちりと届いたのではないかと感じました。
ずっと胸の奥に溜まっていた苦しさや悲しみが、涙と共に洗い流されたのではないかと。
ベッドでは、彼が抱えている不安感や緊張を和らげ、パンパンな頭と心にスペースができるようにと、彼の身体の全てに精油を届けながら、全身のマッサージを行いました。
1回のセッションで私が出来たことはほんの些細なきっかけだけかも知れないけれど、彼の心の中に小さな風穴が開いて、少しでも新しい風が吹き込めばいいなぁと祈りつつ・・・
今回の体験は改めてアロマのヒーリングエネルギーと素晴らしさを実感できた出来事でした。
イランイランイランの香り、みなさんも一度味わってみてくださいね。
『アロマのお話』のその1〜5はカテゴリ『アロマのお話』にありますので、ご興味のある方はそちらも覗いてみて下さいね。
マレー語で『花の中の花』を意味するイランイランは、フィリピン、マダカスカルやコモロ諸島、インドネシアなどの熱帯地方で栽培されるバンレイシ科の樹木です。
抽出部位は花で水蒸気蒸留法で抽出します。
とても個性的で好き嫌いがはっきりと分かれる香りですが、エキゾチックで南国を感じさせる温かく情熱的な香りは、心を解放し、大らかな気持ちにさせてくれます。
《写真 AEAJ 機関誌より》
イランイランは日常のストレスを解放し、神経系の緊張や不安感を和らげる作用があります。
また本来の女性性を解き放ち、喜びや官能的な高揚感、受容性を与えてくれるため、催淫作用があることでも有名です。
また緊張からくる過呼吸や動悸などをスローダウンし、高い血圧を抑える作用にも優れています。
興奮した時やイライラした時には特に有効です。
また皮脂分泌のバランスを整える働きがあるので、脂性肌や乾燥肌のスキンケアにも用いられ、頭皮に対しては強壮や刺激作用があり、毛髪のケアにも用いられます。
このようにとても優れものの精油ですが、かなり濃厚な香りなので、過度に用いると頭痛や吐き気に襲われることがあるので注意が必要です。
私自身はイランイランはそれほど好きな香りではないのですが、生活にはなくてはならない精油のひとつです。
試験や本番前の緊張を和らげるとき、イライラして落ち着かない時などには、イランイランの香りを利用しています。
そして、手作りのヘアオイルにもイランイランは欠かせません。
今回の『アロマのお話』では、私が忘れられないイランイランにまつわるエピソードをお伝えします。
その日のクライアントさんは60代の男性でした。
私は本来は女性専用でやっているのですが、クライアントさんのご主人や、ご紹介者の場合は男性でもお受けしています。
そのクライアントさんは自分では自覚しないままに疲れが溜まっていたようで、最近体調を崩し、アロマのセッションを希望されました。
その方は仕事をバリバリこなすタイプの方で、いつも頭の中は考え事でいっぱい。
セッションでの精油選択の間でさえ、別のことを考えてしまうと言うほど、リラックスが苦手な方でした。
心を開いて話をすることもほとんどなく、悩みがあってもいつも自分の中に溜め込んでいるとのこと。
今置かれている環境やお身体の状態をお聴きしながら、自分で感じている以上に多くのことがストレスとなり、とてもしんどそうに見えました。
血圧も高めだと言うことで、私が真っ先も浮かんだ精油はイランイランでした。
色んな香りを嗅いでもらいながらその日のマッサージに使う4種類の精油を一緒に選んでいくのですが、彼が気に入った精油は、イランイラン、スィートマジョラム、フランキンセンス、スウィートオレンジでした。
深い鎮静と癒しが必要だな。。。
これらの精油たちはきっと今の彼の手助けになるに違いないと確信しながら、最後にもう一度イランイランを付けたムエットを手渡したところ・・・
イランイランの香りを嗅いだ途端、彼の目からは涙が溢れ・・・
なぜ泣いているのかは彼自身もわからないようでした。
心は閉ざしていても、身体は反応して、イランイランの優しさとヒーリングエネルギーが彼の心にきっちりと届いたのではないかと感じました。
ずっと胸の奥に溜まっていた苦しさや悲しみが、涙と共に洗い流されたのではないかと。
ベッドでは、彼が抱えている不安感や緊張を和らげ、パンパンな頭と心にスペースができるようにと、彼の身体の全てに精油を届けながら、全身のマッサージを行いました。
1回のセッションで私が出来たことはほんの些細なきっかけだけかも知れないけれど、彼の心の中に小さな風穴が開いて、少しでも新しい風が吹き込めばいいなぁと祈りつつ・・・
今回の体験は改めてアロマのヒーリングエネルギーと素晴らしさを実感できた出来事でした。
イランイランイランの香り、みなさんも一度味わってみてくださいね。
『アロマのお話』のその1〜5はカテゴリ『アロマのお話』にありますので、ご興味のある方はそちらも覗いてみて下さいね。
2021年06月01日11:30アロマのお話 その5 《ペパーミント》
ミントの仲間は色々ありますが、清涼感のあるスッとした芳香は、ミント特有のメンソールという成分によるもので、ガムなどの菓子類や、歯磨き粉や、化粧品にも使われていて、みなさんにも馴染みの深い香りだと思います。
中でも最もポピュラーなのがペパーミントです。
我が家の庭にはペパーミントがいっぱい育っています。
ペパーミントの繁殖力は半端なく強く、種と地下茎でどんどん増えて、他の植物を駆逐してしまうハーブで、『ミントテロ』とも言われるくらい。
先日のブログにも書いたのですが、ジューンベリーの近くに植えていたペパーミント。
いつしかどんどん広がってジューンベリーの足元にまで侵食し、元気がなくなったのはペパーミントのせいではないかと疑い、ジュンベリーの周りは全て抜き去ったくらいです。
今は広がらないように場所を限定して育てていますが、相変わらず元気はいっぱいです。
2種類のペパーミントとスペアミントを育てています。
私がミントを沢山育てたかったのは、ハーブティーの材料としてはもちろんなんですが、『ミントシロップ』を作りたかったから。
ミントシロップはサッパリとおいしくて夏にはうってつけの飲み物です。
そんな訳で今朝はミントの収穫をしました。
葉っぱだけで100g欲しかったので、このくらいで大丈夫ね。
収穫した葉っぱをきれいに洗い、沸騰した鍋の中に砂糖を加え、ペパーミントを入れてエキスを抽出します。
超簡単にミントシロップの出来上がり〜。
これを炭酸で割っていただきます。
かなりおいしいですよ。
ミントシロップの作り方はクックパッドに投稿済みです。
後は葉っぱをサッと洗って逆さまに干して、ハーブティー用に乾燥中。
ハーブティーにすると、食べすぎなどの消化促進や、胸やけなどにも効果があります。
また気持ちのリフレッシュにもいいですよ。
詳しい効能は後述の『アロマのお話』に書いています。
以上はハーブとしてのペパーミントの利用法。
ここからはアロマ精油のペパーミントのお話をしますね。
《アロマ精油としてのペパーミント》
多くの種類があるペパーミントは精油は、ヨーロッパの原産ですが、日本にもアメリカ合衆国にも生育していて、現在はアメリカがペパーミントの主要生産国のなっています。
抽出部位は葉、蒸気蒸留法で抽出します。
ペパーミントはパワフルで圧倒するような香りを持つ精油のため、用量には十分の配慮が必要です。
ペパーミントのメンソールの香りは頭をスッキリさせ、気分をリフレッシュさせるのに効果があり、眠気や精神疲労を取り去ります。
乗り物酔い、時差ぼけ、鼻詰まり、花粉症、頭痛などにも有効です。
私は乗り物にはあまり強くないので、海外旅行には必ずペパーミントを持っていきます。
コロナが蔓延する以前でも長時間のフライトでは乾燥を防ぐために必ずマスクを着用していましたが、その中に一滴のペパーミントオイルは欠かせません。
ペパーミント一滴の爽やかな香りが長いフライトの疲れを癒し、気分を爽快にさせてくれますよ。
また消化器系の不調を整えるはたらきもあり、胃もたれ、食欲不振、消化不良、下痢、腹痛などにも効果があります。
私は消化器系の不調に関してはハーブティーとして利用することが多いですが・・・
ペパーミントは加温効果と冷却効果の両方があり、解熱や筋肉痛緩和にも利用されています。
炎症が起き、熱を持っている場合は、ペパーミントを加えた水に浸したタオルで患部を冷湿布するといいですよ。
また冷却作用は怒りやイライラなどの精神的な興奮に対して鎮静作用があるので、ペパーミントの香りは手助けになってくれることでしょう。
また風邪の予防や、鼻詰まりや喉の痛みなど風邪の症状の緩和にも有効です。
ティッシュに1滴落として吸い込んだり、マグカップに熱湯を入れペパーミントを1滴落として蒸気を吸入したり、マスクスプレーを作ったり、芳香器を使って拡散させるなど、色々な方法での効果が期待できます。
ただし皮膚や粘膜を刺激する場合があるので、吸入の場合は目を閉じて行うなど、使用には注意が必要です。
私は全身のマッサージには基本的にペパーミントは使いませんが、目的を持って局所的に用いることはあります。
皮膚に使用する時は、必ず薄い濃度に希釈して下さいね。
後、オススメはお掃除に利用することです。
ティッシュペーパーにペパーミントを一滴落とし、まずはそのティッシュを吸い込んでから掃除機をかけると、爽やかな香りが部屋に広がって、部屋の空気もクリアになって気持ちいですよ。
生でも精油でもお役立ちのペパーミント。
みなさんも生活に取り入れてみてはいかがですか?
《過去のアロマのお話》
2021年05月17日14:43アロマのお話 その4《カモミール》
今日は朝から雨が降っています。
まだ5月だというのに、もう梅雨に入るなんて・・・最近の異常気象は植物や野菜たちにとっても過酷で、かわいそうなくらいです。
緊急事態宣言下でどこにも行けない上、誰とも会えなくなって、そんな心の空白を庭仕事で埋めていましたが、雨の日は強制終了。
新緑のきれいな季節なのに、家でゴロゴロしてもいいよという許可が出たような気がして、雨もまたありがたく感じる今日この頃です。
前置きが長くなりましたが・・・
久しぶりの『アロマのお話』を。
今日はカモミールのお話です。
一口にカモミールと言っても、カモミール・ローマンと カモミール・ジャーマンがあって、ハーブティーに利用されるのはカモミール・ジャーマンの方です。
カモミールジャーマンは一年草なんですが、翌年は零れ種でまた出てくるので、どんどん増えていく予定でした。
でもグランドカバーに植えた『ヒメイワダレソウ』が 強健すぎて、零れ種が出てくることが出来ず・・・
今年はまた一株を購入することに。
ハーブ達の環境を整えてあげるために、畑の横に小さなハーブ畑を作りました。
最近は花をいっぱい付けていますよ。
カモミール・ローマンは草丈50cmほどで、こちらは多年草です。
ジャーマンと同じように、花を乾燥させてから水蒸気蒸留法で抽出します。
抗炎症作用や抗アレルギー作用はジャーマンより弱いですが、精神的な苦痛を和らげる作用はカモミール・ローマンの方が優れています。
なぜなら鎮静作用や鎮痛作用のあるエステル類を主成分としているからです。
緊張による頭痛、腹痛、胃炎などを和らげたり、不安、緊張、怒り、恐怖の念を緩和する効果があります。
価格はジャーマンとだいたい同じくらい。
こちらも高価な精油ですが、かなりお役立ちの精油です。
カモミール・ローマンは子供にも使える優しい精油で、子供の心を落ち着かせて安らかな眠りに導いたり、歯が生える痛みや、耳の痛みなどを和らげるのにも利用されています。
精神的に疲れが溜まり、心が弱くなっていたり、イライラしているクライアントさんがこの香りを好むことがよくあります。
敏感肌やアレルギーの皮膚疾患にも良く、美肌効果やヘアケアにも効果があるので、私は手作りのコスメにはよく利用しています。
ただ通経作用があるので、妊娠初期には使用しない方がいいでしょう。
そんな素晴らしい効果を持つカモミール。
私は小さな花の形状も大好きです。
今年こそヒメイワダレソウに負けることなく、もっと元気に大きく育って欲しいと願いつつ・・・
明日の朝も花を摘みます。
まだ5月だというのに、もう梅雨に入るなんて・・・最近の異常気象は植物や野菜たちにとっても過酷で、かわいそうなくらいです。
緊急事態宣言下でどこにも行けない上、誰とも会えなくなって、そんな心の空白を庭仕事で埋めていましたが、雨の日は強制終了。
新緑のきれいな季節なのに、家でゴロゴロしてもいいよという許可が出たような気がして、雨もまたありがたく感じる今日この頃です。
前置きが長くなりましたが・・・
久しぶりの『アロマのお話』を。
今日はカモミールのお話です。
一口にカモミールと言っても、カモミール・ローマンと カモミール・ジャーマンがあって、ハーブティーに利用されるのはカモミール・ジャーマンの方です。
カモミールジャーマンは一年草なんですが、翌年は零れ種でまた出てくるので、どんどん増えていく予定でした。
でもグランドカバーに植えた『ヒメイワダレソウ』が 強健すぎて、零れ種が出てくることが出来ず・・・
今年はまた一株を購入することに。
ハーブ達の環境を整えてあげるために、畑の横に小さなハーブ畑を作りました。
最近は花をいっぱい付けていますよ。
晴れた日の早朝に開き切った花を収穫するのが日課になっています。
こんな風になった花を摘み取ります。
細かいので、かなり手間のかかる作業です。
カモミールの精油が高価なのも納得できるなぁ。
そのままフレッシュハーブティーにしたら、花が開いてとてもきれいです。
味はクセがなくて、とても爽やかです。
後は乾燥させて保存用に。
季節はいいのですが、今回は黄砂が降ったり強風が吹いたりで、庭で干すのは憚られ、今回は家の中でザルに広げて乾燥させました。
以前、乾燥の仕方があまくて保存中カビが発生したという失敗があり、最後はレンジにかけ完璧に乾燥させることにしました。
レンジの中にキッチンペーパーを敷いてその上に並べます。
室内で3〜4日乾燥させていたので、300ワットで2分レンジにかけました。
できれば電子レンジの時間は短い方がいいので、外で干した場合は、仕上げに30秒くらいかける程度がオススメです。
いい感じに乾燥しました。
色んな種類のハーブティーを入れている同じ瓶に保存。
早速ハーブティーを入れてみました。
淡くきれいな色です。
私は市販のカモミールのハーブティーは何となく臭く感じて、あまり好きではなかったのですが、自家製のカモミールは自然そのもののほのかな香りが優しくて・・・
こんな風になった花を摘み取ります。
細かいので、かなり手間のかかる作業です。
カモミールの精油が高価なのも納得できるなぁ。
そのままフレッシュハーブティーにしたら、花が開いてとてもきれいです。
味はクセがなくて、とても爽やかです。
後は乾燥させて保存用に。
季節はいいのですが、今回は黄砂が降ったり強風が吹いたりで、庭で干すのは憚られ、今回は家の中でザルに広げて乾燥させました。
以前、乾燥の仕方があまくて保存中カビが発生したという失敗があり、最後はレンジにかけ完璧に乾燥させることにしました。
レンジの中にキッチンペーパーを敷いてその上に並べます。
室内で3〜4日乾燥させていたので、300ワットで2分レンジにかけました。
できれば電子レンジの時間は短い方がいいので、外で干した場合は、仕上げに30秒くらいかける程度がオススメです。
いい感じに乾燥しました。
色んな種類のハーブティーを入れている同じ瓶に保存。
早速ハーブティーを入れてみました。
淡くきれいな色です。
私は市販のカモミールのハーブティーは何となく臭く感じて、あまり好きではなかったのですが、自家製のカモミールは自然そのもののほのかな香りが優しくて・・・
フレッシュでとてもおいしかったです。
夫も気に入り、毎日でも飲みたいですって。笑
消化促進の作用や鎮静作用があるので、食べすぎた時や、リラックスしたい時にはピッタリのハーブティーです。
就寝前にもおすすめですよ。
カモミール・ローマンの方は蕾はつけているのですがまだ花が咲いていなくて。
こちらは踏み締めにも強いとのことで、どちらかと言うとグランドカバーとして広がっていくことを夢見て植えています。
それではアロマ精油として使われるカモミールの効能についてお話しますね。
まずは《カモミール・ジャーマン》
カモミールはキク科の植物で、抽出部位は花。
花を乾燥させてから水蒸気蒸留法で抽出されます。
カモミール・ジャーマンは草丈20〜50cmほどの一年草で、濃厚な甘い香りを持ち、弱った植物の近くにカモミールを植えると、元気を取り戻すことから『植物のお医者さん』と呼ばれています。
精油は珍しい濃いブルーで『カマズレン』と言う芳香成分の含有によるものです。
カマズレンは細菌や抗炎症、抗ウィルスに有効で、抗アレルギー作用に優れています。
この精油はかなり高価な精油なんですよ。
夫も気に入り、毎日でも飲みたいですって。笑
消化促進の作用や鎮静作用があるので、食べすぎた時や、リラックスしたい時にはピッタリのハーブティーです。
就寝前にもおすすめですよ。
カモミール・ローマンの方は蕾はつけているのですがまだ花が咲いていなくて。
こちらは踏み締めにも強いとのことで、どちらかと言うとグランドカバーとして広がっていくことを夢見て植えています。
それではアロマ精油として使われるカモミールの効能についてお話しますね。
まずは《カモミール・ジャーマン》
カモミールはキク科の植物で、抽出部位は花。
花を乾燥させてから水蒸気蒸留法で抽出されます。
カモミール・ジャーマンは草丈20〜50cmほどの一年草で、濃厚な甘い香りを持ち、弱った植物の近くにカモミールを植えると、元気を取り戻すことから『植物のお医者さん』と呼ばれています。
精油は珍しい濃いブルーで『カマズレン』と言う芳香成分の含有によるものです。
カマズレンは細菌や抗炎症、抗ウィルスに有効で、抗アレルギー作用に優れています。
この精油はかなり高価な精油なんですよ。
プラナロム精油では5mlで定価10.400円。(税込11.440円)
少々お高いですよね。笑
その分効能は優れているので、絶対に外せない精油のひとつです。
身体へは鈍い痛みや疼きに効果的で、痛風、リュウマチ、関節炎、神経痛、歯痛などにも有効です。
また殺菌作用は、ニキビやタダレ、アレルギー性皮膚炎にも効果があります。
私はカモミール・ジャーマンはアトピー性皮膚炎で苦しんでいるクライアントさんに使うことが多いです。
《カモミール・ローマン》
少々お高いですよね。笑
その分効能は優れているので、絶対に外せない精油のひとつです。
身体へは鈍い痛みや疼きに効果的で、痛風、リュウマチ、関節炎、神経痛、歯痛などにも有効です。
また殺菌作用は、ニキビやタダレ、アレルギー性皮膚炎にも効果があります。
私はカモミール・ジャーマンはアトピー性皮膚炎で苦しんでいるクライアントさんに使うことが多いです。
《カモミール・ローマン》
カモミール・ローマンは草丈50cmほどで、こちらは多年草です。
ジャーマンと同じように、花を乾燥させてから水蒸気蒸留法で抽出します。
抗炎症作用や抗アレルギー作用はジャーマンより弱いですが、精神的な苦痛を和らげる作用はカモミール・ローマンの方が優れています。
なぜなら鎮静作用や鎮痛作用のあるエステル類を主成分としているからです。
緊張による頭痛、腹痛、胃炎などを和らげたり、不安、緊張、怒り、恐怖の念を緩和する効果があります。
価格はジャーマンとだいたい同じくらい。
こちらも高価な精油ですが、かなりお役立ちの精油です。
カモミール・ローマンは子供にも使える優しい精油で、子供の心を落ち着かせて安らかな眠りに導いたり、歯が生える痛みや、耳の痛みなどを和らげるのにも利用されています。
精神的に疲れが溜まり、心が弱くなっていたり、イライラしているクライアントさんがこの香りを好むことがよくあります。
敏感肌やアレルギーの皮膚疾患にも良く、美肌効果やヘアケアにも効果があるので、私は手作りのコスメにはよく利用しています。
ただ通経作用があるので、妊娠初期には使用しない方がいいでしょう。
そんな素晴らしい効果を持つカモミール。
私は小さな花の形状も大好きです。
今年こそヒメイワダレソウに負けることなく、もっと元気に大きく育って欲しいと願いつつ・・・
明日の朝も花を摘みます。